イギリスでは、中世の時代からあるキャロットケーキです。
にんじんを使うことで生地がしっとり柔らかくなり、ヘルシーなことからアメリカでもキャロットケーキは人気があります。
シナモンやナツメグを入れたスパイシーな香りと、アイシングに使うクリームチーズのフロスティングが、キャロットケーキの特徴です。
くるみやレーズンを入れて風味と食感を楽しむアレンジもおすすめします。
バターを使わずに、植物油(サラダオイルや太白ごま油)で作るキャロットケーキは、見た目ほどお腹にもたれないお菓子です。
キャロットケーキの材料
今回は、パウンドケーキ型(18cm)を使って焼いていますが、もちろん丸いホール型でもお好みでどうぞ。
人参は、すりおろして使うため、できあがりの生地がオレンジの濃い色をしています。
人参が入っているかよくわかるようにしたい場合は、細かく刻んだ人参を入れると食べるときに、人参のおもかげが見れる楽しみが味わえます。
材料
- 薄力粉:100g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- 人参:すりおろして100g(中くらいの人参1本)
- 卵:2個
- 砂糖:80g(好みで100gくらいにしても可)
- サラダ油:100cc(太白ごま油など無味無臭のオイルがおすすめ)
- くるみ or レーズンなどお好みで
- フロスティング用のクリームチーズ:100gほど
キャロットケーキの作り方
まず、人参の皮をむきすりおろします。
小さめの人参なら2本くらい、大きめの人参は1本では100gを超えてしまうかもしれません。中くらいの大きさの1本を使い切るのがちょうど良いでしょう。人参の量は、100g前後になってもまったく問題ありません。
人参をすりおろす、おろし器はセラミック製がベストです。
京セラさんのセラミック製のおろし器は、ザクザクときめ細かくすりおろせて、底面に滑り止めつきなので安定感も抜群です。
人参をすりおろした後も色移りや金属のおろし金のような目詰まりもなく、きれいに洗い流せて清潔に保てるところが気に入っています。
ボールに卵を割り入れて、砂糖と合わせたら泡立て器で、白っぽくもったりするまで攪拌します。卵が決め細くふんわりとして量が、おおよそ倍くらいになるのが目安です。
電動のハンドミキサーなら、あっという間にできあがり、手動が好きな私はそこそこに時間がかかります。
続いて、サラダ油をいれてさらに混ぜ合わしながら、スパイス類(シナモン+ナツメグ)を投入します。
ナツメグを少量いれることでシナモンだけより、スパイシーさが味わえますが、お好みでどうぞ。
ちなみに、ナツメグ好きの私は、ホールの実をすりおろします。セラミックの薬味おろし器が使いやすいです。大きなサイズと両方もっていると、大根おろしに生姜のするおろしにと用途別に重宝します。
さて、人参のすりおろしを加えてからざっくりとかき混ぜ、薄力粉とベーキングパウダーをあわせたものを投入します。くるみやレーズンを入れる場合は、粉を入れる前に投入してください。
薄力粉はふるっておくのもよいですが、もっと簡単な方法として分量のお砂糖を大さじ1杯くらい混ぜておくだけで、ダマをふせげる裏技を使うのが、おすすめです。
少量の薄力粉を投入して、ゴムベラでサクッとなじませます。さらに残りの薄力粉を入れてそのままサックリと切るように混ぜ合わせるのがポイントです。
全体的に、薄力粉の白さがなくなれば生地の完成です。
オイルを塗った型、またはクッキングシートを敷いた型に生地を流し込んで、トントンと軽く上から落として空気を抜きましょう。
オーブンは「170cc」で40分くらい焼きます。
温度の調節は各オーブンによるので機種に合わせて設定しましょう。
焼きあがったら、型から出して粗熱をとるまでケーキクーラーの上で放置します。
ちなみにケーキ型は、MATFER(マトファ)というフランスメーカーのパウンド型です。
伝統的なブリキ素材は、熱の電動率と生地が焼けるときの立ち上がりがよくてよく膨らみますよ。
参考
Matfer社は、フランスの製菓・調理器具メーカーです。
創業200年以上プロのための道具を作り続けて、世界中から支持されています。
仕上がりの違いを味わいたい方には、ぜひおすすめしたいケーキ型です。
キャロットケーキのフロスティングはクリームチーズ
キャロットケーキの上には、白いアイシングがのっているのを見たことがあるかも知れませんね。
お砂糖のアイシンではなく、クリームチーズ使うのがキャロットケーキの定番です。
クリームチーズは、プレーンなら砂糖を追加しても、さっぱりとそのまま使用してもお好みでかまいませんよ。
フロスティングをつけなくてもキャロットケーキは美味しくいただけますが、クリームチーズとの相性は抜群です。
素朴なキャロットケーキにたっぷり塗って召し上がるのが、伝統的な食べ方なだけありって、ちょうどスコーンに、クロテッドクリームをつけて食べるように、イギリス流の食べ方なのかも知れませんね。
クリームチーズは、あえてキャロットケーキのうえに塗らなくても食べるときに塗って食べるほうが、新鮮で美味しいと思うので、おすすめします。