ドイツの銘菓バームクーヘンは、その材料の配合までを国の基準で定められています。
木の年輪のような形は特殊な専用のオーブンで焼き上げるため、本場ドイツでも専門店でしかお目にかかれないほどです。日本では、1919年(大正8年)3月4日のドイツ人のカール・ユーハイム氏によって、ドイツ作品展で初めて披露され、3月4日は日本記念日協会より「バームクーヘンの日」と決められました。
知名度の高いユーハイムが日本のバームクーヘンを独占する中で「クラブハリエ」や「治一郎」など日本でオリジナルメーカーからのバームクーヘンも注目されています。
しかしながら、ドイツの伝統菓子であるバームクーヘンを極めたいなら、無添加でベーキングパウダーさえも使用しない、国立ドイツ菓子協会の定めるレシピによるシンプルな素材と製法を継承している「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」が一押しです。
1895年に創業した「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」は「オランダ風カカオのお店」という名前のドイツのバウムクーヘンの老舗で、日本の伊勢丹に2009年9月に初出店しています。
伝統的なバームクーヘン Baumkuchen
幼少期よりユーハイムのバームクーヘンに慣れ親しんできた世代や、日本のオリジナルバームクーヘンとは、何かがちがうのが「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」のバームクーヘンです。
もちろん、どのメーカーのバームクーヘンも美味しいことに間違いないのですけれど、とにかく素材の新鮮さを感じられるのが「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」の特徴になります。
1番小さいサイズはの店舗でカットしているバームクーヘンは、賞味期限も翌日までと短く、ほんのりとした卵の風味が感じられるフワッとした生地と外側にあるシュガーグラズーワのサクッとしたアクセントが効いています。
その他にチョコレートでコーティングされた「クラシックバウム」とは、生地の質が少し異なるため個人的には、ノーマルなバームクーヘンが、シンプルな中にある高級感を味わえる一品です。サイズも店頭では4種類あり、伊勢丹のオンラインショップでは、3種類が販売されています。
しっとり濃厚なバウムリンデ Baumrinde
「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」で、バームクーヘンに続く人気商品が「バウムリンデ」です。しかも、日本ではあまり見かけないことからも個人的には「バウムリンデ」が、1番気に入っている商品になります。
「バウムリンデ」は、木の年輪を思わせるバームクーヘンの生地の間にマジパン(アーモンドペーストの生地)を挟み、ラム酒がたっぷり染み込んだ大人のバームクーヘンといった味わいです。
上部のチョコレートは、厚みのある板チョコなので、カットするときはナイフを温めないと、チョコレートがバキバキに割れてカットしづらくなるのが少し残念にないます。それでも、チョコレートとマッチする生地はしっとり濃厚で味わい深く美味です。
普通のシンプルなバームクーヘンにより主張が強くなりますが、素材の品質の良さからリピートしたくなる「バウムリンデ」は「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」のなかでもかなりの、おすすめです。
ほかにも可愛いお菓子がいっぱい
「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」には、手土産にちょうど良い、可愛いお菓子がたくさん揃っています。バームクーヘンの小さくカットした「バウムシュピッツ」アプリコットジャムを間に挟んだ一口サイズのバームクーヘンです。
缶入りの「テーゲベック」は、フェルクリン社のスウィートチョコレートを使用したクッキーなど焼き菓子が、7種類入っていて、見た目にも華やかですね。
バームクーヘン以外のケーキ類の注目は、乙女心をそそるマーガレット型の「マルガレーテンクーヘン」です。バター生地の濃厚なケーキにアンズジャムをコーティングしてマジパンで花びらを飾っています。
「コーヒーミルフィーユ」は、伊勢丹新宿店限定フレーバーとなっており、サクサクの生地にチョコレートとナッツの濃厚な味わいとコーヒーの香りが楽しめます。
その他に、クリスマスシーズンにはシュトーレンを販売したり、ツガーキュシュトルテなどドイツの伝統菓子が期期間限定で販売されます。
取り扱い店が少ないですが、2018年にはジェイアール京都伊勢丹にも出店しており、徐々に増えているようです。それでは、品のある可愛いパッケージから、お祝いにも喜ばれる選ばれしスイーツとして一目置きたい「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」の紹介でした。
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベの取扱店
東京都中央区銀座 4-6-16 銀座三越店 B2F
東京都新宿区新宿 3-14-1 伊勢丹新宿店 B1F
宮城県仙台市青葉区 1番町4-8-15 仙台三越店 B1F
福岡県福岡市中央区天神 2-5-35 岩田屋本店本館 B2F
京都府京都市下京区 塩小路下ル東塩小路町 烏丸通 京都伊勢丹 B1F
※2019年1月現在