胡椒の実は生でも食べれる?
だいたい胡椒の実は黒くて丸い乾燥したものしか見たことがないと思われますが、胡椒はツル性の植物で、生の実は小さな葡萄のような房が木になっているのです。
そして熟す前の綺麗なグリーンの実を収穫して、生のまま塩漬けにした主役になれるスパイス!
一粒口に入れ噛んだ瞬間にパチッんと弾け、胡椒の爽やかな香りと風味が広がり、胡椒好きなら一瞬で惚れてしまう魅惑の生胡椒!!
チーズやハムに合わせるのはもちろん、和食にあわせても独特な新鮮さを楽しめます。
インドネシアかややってきたそのまま食べれる生胡椒の塩漬け
家庭でもポピュラーな調味料の胡椒は、ホワイトペッパーやブラックペッパーが馴染み深いですね。
あらびき胡椒も乾燥した胡椒の実とペッパーミルを使用して挽きたての風味を生かしてみたり、ブラックペッパーやホワイトペッパーと胡椒にも、いろいろな使い方がありますね。
そして、胡椒の実は生でも食べれると知ったその時から、生胡椒のファンになってしまいました。
ひと粒口にいれ噛み締めれば、パチンと弾けて胡椒のミラクルを体験できます。
では、そんな魅惑的な生の胡椒について探ってみましょう。
胡椒の歴史
胡椒の原産国はインドで、紀元前から薬効が知られ食用にも使用されています。
紀元1世紀にはヨーロッパに伝わり、古代ローマでは貴重な金と同等の高価な希少価値のあるものとして扱われていました。
胡椒は、インドからアラブを通りベネチア商人まで届く間に価格が高騰しています。
使用方法は主に「肉の保存・民間薬・納税」に至るまで多様に使われるようになったのちに、長い歴史の中で18世紀頃から各地で栽培生産され一般的なスパイスとして繁栄するようになりました。
日本に胡椒が中国から伝わり、平安時代には薬味として使用されるようになっています。
加工による胡椒の名称
胡椒は加工の仕方により、見た目や風味がことなりそれぞれ違った呼び名が付いています。
種類の豊富にある、さまざまな胡椒の種類と用途を調べてみました。
未熟な実からグリーンペッパー
熟す前の緑色の実を塩漬けにしたり、ドライ加工したものをグリーンペッパーといいます。
スパイスとしてだけではなく、料理の具材として野菜炒めにいれることもあります。
粗挽きといえばブラックペッパー
完熟前の実を摘み取り、天日乾燥させたものが黒胡椒です。
辛味が強く塩との相性も抜群で、挽きたての粗挽き胡椒は肉料理にぴったりなことでも有名です。
出番が多いのはホワイトペッパー
いつでも味を整えるのには塩胡椒といえるほど、塩とセットで活躍する白胡椒です。
こちらは赤く熟した胡椒の実を水に浸し、皮を向いてから乾燥後に加工しています。マイルドな風味が魚料理と相性が良く、オールマイティに利用しやすいスパイスです。
麗な色のピンクペッパー
熟した胡椒の実を皮をむかずに塩漬けにした後に乾燥させてた、赤胡椒とも呼ばれるのがピンクペッパーです。
辛味がなくフルーティーな味わいとスパイシーさを持ち合わせています。綺麗な赤系の色はお料理のアクセントカラーによく使われいます。
※ウルシ科のコショウボクやバラ科のセイヨウナナカマドの実もピンクペッパーと呼ばれている。
胡椒の成分について
胡椒の辛味成分の主には「ピペリン」というのがあります。
ピペリンは。消化酵素を促し体内に栄養素を運ぶ血液の供給や消化吸収を高めるため「消化不良・食欲増進・代謝アップ・血行促進」から、ダイエットや冷えの改善を促すのに役立つ成分です。
胡椒には鉄分やカリウムも多く含まれています。
鉄分の補給とピペリンの栄養吸収効果とあわせて更にカリウムの塩分排出も手伝い、貧血予防から美肌作りへと導いてくれます。
生胡椒との出会い
私が購入した生胡椒の塩漬けは、イベントで出店していた「仙人スパイス」さんのものです。
試食ができたので一粒いただき、胡椒の新鮮な香りに感動しました。
お店の方が「おにぎり入れても美味しいです」と仰っていたので試してみたいと思い即購入を決定です。
「仙人スパイス」さんでは、インドネシアのカリマンタン島の町で栽培されている胡椒を収穫した当日に塩漬けに加工して、日本へ輸入するまでを一貫して行なっているとのことでした。
新鮮なまま届けられる「純胡椒」と名付けられたシンプルな瓶詰めの商品はネットショップでも店頭でも購入できます。
他には、日本胡椒協会の生胡椒も有名です。
秋葉原で「PAOPAO」といる胡椒饅頭や創作中華料理を販売しており、胡椒好きの夫婦が経営されています。
生の胡椒の塩漬けは、いつものお料理に追加してみるだけで、胡椒の実の弾ける様と香りを頂きながら、次は何に入れてみようか?と考えるのも楽しみになります。
まだ食べたことがない方は、ぜひ一度食べてみてください。
魅惑のスパイスにハマること間違いなしですよ。