天然のサプリメントなんていわれてるアーモンド!
ナッツ類の効果に注目されていますが、その中でもダントツでアーモンドの効果や効能に人気が高まっています。街では、素焼きのアーモンドが目立つようになっていますね。
アーモンド好きの知人が、やたらと肌が綺麗だったので、きっと抗酸化作用のビタミンEが効いているのかな?とひそかに思っていました。さてそれでは、ナッツの中でも食べやすくて美味しいアーモンドについて掘り下げてみることにしましょう。
アーモンドとは?
ナッツは、すべて同じ種類ではなく、例えば、くるみなら「クルミ科」カシューナッツは「ウルシ科」など属している科が違います。そして、アーモンドは「バラ科(サクラ属)」の植物で、アーモンドの実は、クルミのように硬い殻で覆われています。
アーモンドは桜の仲間なので、桜の花のような可憐な花を咲かしてグリーンの木ノ実が熟してから、中にある種を取り除きます。梅や桃のようなイメージですが、それよりも果肉が薄いアーモンドは、実の果肉を食べずに、その硬い種の殻を破ると私たちが、食べているアーモンドが入っているのです。
アーモンドの実が熟すと本来の自然界では、鳥や小動物が食すのだろうけれど、人間界では専用の機械で木を揺さぶって落下させて採取されています。アーモンドの原産地は、アジア南西ですが、ヨーロッパやアメリカ、日本でも栽培されており、食用に輸入されている多くはカルフォルニア産になります。
アーモンドの歴史
アーモンドは、旧約聖書にもよく登場しており古くから親しまれている食物だということがわかります。ローマ時代にアジア南西から、ヨーロッパに伝わり料理やお菓子に使われるようになりました。
18世紀に入ると宣教師によってスペインからカルフォルニアにアーモンドが持ち込まれ栽培、現在では世界最大のアーモンドの産地となっています。日本では、1955年にお菓子メーカーにより、アーモンドキャラメルなどで親しまれるようになりました。
アーモンドの栄養素
アーモンドの栄養素には、たんぱく質や脂質以外に、ダントツでビタミンEが豊富です。またカルシウムや食物繊維も豊富で、全体的に他のナッツ類より栄養素にバランスがとれいるため、天然のサプリメントといわれます。
抗酸化作用の高いビタミンEについては、100g中に約30mg含まれており、活性酸素の除去で血管の老化の予防になることや、身体の糖化(AGEs)を排出するなどの効果が期待できます。また、過酸化脂質を防いだり、悪玉コレステロールを抑制するなど、健康維持に役立ちます。
その他にもマグネシウムやカリウム、鉄、亜鉛といったミネラルも含み、不溶性食物繊維によって腸内環境を整えるなどの効果もあります。
脂質の成分はオレイン酸となり、ポリフェノールを含み善玉コレステロールを維持するなど、老化を防ぐ作用が、たくさん含まれていることから、体内から生活習慣病の加速を予防してくれるため、現代人には救世主のような食品です。毎日アーモンドを摂取することで、美容と健康に優れてた効果を発揮してくれます。
アーモンドの摂取量の目安
アーモンドは、毎日コツコツ摂取するように食べ続けることで、その効果が期待できます。継続することが前提のため、1回の摂取量は、1粒1gと考えて25g前後が理想です。そうするとアーモンドは、1日20〜30粒くらいが適量ということですね。
1回に大量に食べても、余分なものは体内から排出されてしまうため、少しずつ長い期間食べ続けることが大切です。カロリーも180kcalほどなので、毎日摂取したからといって太ることもないでしょう。
アーモンド効果を期待
美容と健康に良いアーモンドは、強力な抗酸化作用で体内の老化を防ぐことで結果、肌にも良い作用をもたらして、シミやシワ、たるみなどのトラブルから回避するにも役立ちます。
知人のマダムが、あるときからスタイルがスッキリしてきたことと、肌のシミやらシワが少なくなってきたので、聞いてみたとこと、ナッツ類を食べ始めたとのことでした。うわさ程度にナッツの効果を聞き流していたけれど、これは、かなり即効性もあるのかな?
実際のところ、どれだけ効果を発揮してくれるかは、それぞれの生活習慣が違うのでなんともいえないのですが、アーモンドを食べて、まったく効果がないといわけでもないのでしょう。
食物繊維による便秘の解消
食物繊維は、アーモンド20粒で玄米一杯分を摂取できることから便秘の解消につながり、その中でも不溶性食物繊維は、腸内でふくらみ排便を促すことからダイエット効果を発揮してくれます。
アーモンドは薄皮を食べることで、より食物繊維を多く含むだけでなく、ポリフェノールの摂取もできます。腸活には、アーモンドは少しの量を毎日続けやすいところも魅力です。
薬のように飲み忘れもなく、ヨーグルトを食べるより手軽にケースにいれて持ち歩けることも良いですね。
ビタミンEによる血行促進でしもやけ対策
アーモンドの主成分というべく、ビタミンEは、肩こりや冷えの解消にも効果的な血行促進が、期待できます。
慢性の肩こりにビタミンEのサプリメントを飲むと良いといわれているように、アーモンドを食べれることでも装用の効果があります。血行不良からくる、しもやけにもアーモンドが効くため、寒い時期に入る前に、しもやけ対策として、アーモンドを摂取することをおすすめします。
個人的に、軽いしもやけに悩まされていた私は、アーモンドを食べ始めて1週間ほどでしもやけの、痛みや痒みが治まったので、驚いてこの記事を書くことにしたのです。
生アーモンドとロースト(素焼き)アーモンド
アーモンドを効果的に取り入れるために、無塩で味が付いていないものを選ぶのは当然です。一般的にスーパーには「素焼きアーモンド」が目につくようになっていますが、ローストしているとアーモンドの成分にある脂質の酸化が気になりませんか?
ローストしてあまりにも日数が経っていると酸化もしてきますが、普通に食べる分には、栄養素がそれほど大きく影響はないでしょう。ただし、高温で長時間のローストはビタミンを破壊していまうことに間違いはないですね。
アーモンドの栄養素を存分に取り入れたいなら、「生のアーモンド」がおすすめです。生といってもアーモンドは輸入されるときに、熱処理で殺菌する必要があるため完全な生ではないのです。正しくは、ローストしていないアーモンドとなり、アーモンドの香りや味が楽しめます。
生のアーモンドは、ローストの香ばしさやカリっとした歯ざわりはなく、柔らかくしっとりた感じがします。食べ慣れるとなんとなくローストよりも栄養がある味わいですが、気分や好みにあわせて選ぶのも楽しいですね。
生のアーモンドを自宅でローストすると、できたてのローストアーモンドの美味しさも味わえます。ローストはオーブンやトースターで焼いたりフライパンで乾煎りするだけです。
アーモンドの効果や効能は、とても優れていますが、アレルギーがある方は残念ながら取り入れることができません。そして同じ食品を食べ続けることで、アレルギーを誘発することもあり、何か気になりだしたら食べるのをストップしてようすをみましょう。
アーモンドに限らず、美容と健康のためにナッツ類を取り入れる場合には、多くの種類を少量ずつ食べていると飽きずに長く続けるポイントにもなります。
毎日でなくても、間食としてお菓子を食べるよりアーモンドを取り入れるなど自分にあった方法で、気長に取り入れるのが良いのではないでしょうか?