アーユルヴェーダでもおなじみの、バターを精製して純度の高いバターオイルのギーの作り方を紹介します。
バター好きでもカロリーや脂質が気になってしまうなら、是非ギーの作り方をマスターして、自宅の料理に使用しましょう。バターとは違い身体に良いオイルながら、バターの風味も楽しめてお得感のある、素晴らしいオイルです。
黄金色の身体に良い "ギー"(GHEE)のレシピ
ギー(GHEE)とは?バターとの違いは?
まずギーはなんとなくバターからできているオイルだと聞いたことがあるかもしれませんね。
バターは純度の高い油なのでマーガリンやサラダ油のトランス脂肪酸よりはおすすめです。
そのバターを加熱しながら余分はタンパク質と水分を取り除き精製した純粋なオイルがギーです。
インドではポピュラーなようですが、販売されているのは品質が怪しいものもあるようです。日本でも良質なギーは手に入りますが、結構高価なもので気軽に料理に使うにはもったいないですね。
では簡単に自宅でギーは作れるので、まめに作ってストックするのをおすすめします。
実際にこだわるならグラフェットバター(牧草を食べて育った牛から採取)が良いですが、手に入りやすい無塩のポンドバターでも充分です。
簡単GHEEギーの作り方
1 厚手の鍋にポンドバターを入れて火にかけます。
(鍋はホーローがおすすめ)
2 弱火で徐々にバターが溶け始めます。
3 バターの形がなくなり表面にアクのような白い泡が出始めます。
4 泡がブクブクとなってくるので時おり焦げないよう様子見で鍋をゆらしましょう。
5 徐々に泡が細くなり表面を覆います。この間ずっと弱火。
6 温度が上がるにつれ表面の泡が固まり始めます。これはタンパク質の正体で白い塊と透明は泡がボコボコとなり始めます。
7 透明な泡は水分の蒸発で大きな泡から小さいな泡へ変化します。
8 全体に大きな透明の泡ができはじめ白い塊は下へ沈み出します。
9 ランダムの大きな泡がボコボコしてきます。
10 次第に小さい泡へと変化し始めます。
11 さらに細かい泡になりだしたら注意深く鍋の底に溜まったタンパク質を観察してください。タンパク質が焦げはじまたら火を止めて、ペーパーフィルターなどで漉してできあがり!
*容器はガラスや陶器製を使い必ず使用前に煮沸しましょう。
バターの質は都度異なるようで、同じメーカーでもタンパク質や水分量によって泡の様子や出来上がり時間も違います。
ポイントは表面のタンパク質の泡が固まり沈み出してから、透明な泡の大きさがランダムから均一になり細い泡になるまでをよく観察して覚えることです。
簡単に精製バターのギーができた!
レシピと言うほどでもないギーの作り方はいかがでしたか?
だいたい20分〜30分ほどで完成してしまいます。
あくまでもご家庭で簡単に作る方法なので、厳密にこだわるレシピとは少し異なる可能性もあります。
出来上がったギーは美しい黄金色でとてもミルキーな香りがします。
身体に良い純度の高いギーは燃やしてもススがでないことから、身体に余計なカスが残らないとうことです。ということはギーは完全燃焼してエネルギーとなり代謝アップにもつながる訳ですね。
安心して料理全般に利用できる優れものオイルですね。もちろん取りすぎは禁物!
ギーはコレステロールを下げ栄養価の高く消化にも良いためオリーブオイルやココナッツオイル等使い分けるのがよいですね。
ココナッツオイル同様にコーヒーに入れても、バター茶として紅茶に入れるのもよいです。
ちなみに市販ではおすすめのグラフェットバター使用で伝統的なインドの製法で作られている「GHEE EASY」がありネットでも購入可能です。