朝の慌ただしい時にコーヒーを蒸れる時間を短縮したいと思って、フレンチプレス式にしてみました。
もともと、ドリップでゆっくり蒸らしたコーヒーより、エスプレッソのように短時間に圧縮して入れたコーヒーのほうが油分の抽出が少なくスッキリとした味わいが好みです。
イタリアで有名なビアレッティ社のマキネッタ「brikka ブリッカ」を長年愛用していましたが、準備と後片付けをさらに時短したいと、紅茶用のプレス式ティーポットを引っ張り出してきたのです。
プレス式ティーポットはコーヒー用にも使える?
さて、プレス式のティーポットは19世紀にイタリアでデザインされたガラス器に茶漉し付きの蓋をスライドさせて圧をかけることで抽出する方式です。
フランスで普及したのちに、日本では紅茶のメーカーが紹介したことから、ティーポットのイメージが強いのではないでしょうか?
フレンチプレスは、本来コーヒープレスにもかかわらず、紅茶に利用しても茶葉がタッピングする様子とプレスする動作が、雰囲気を演出できると人気がありますね。
子供のときから、紅茶用のポットという認識でいたため、プレス式でコーヒーを蒸れるのに少し抵抗がありました。
だって、ちゃんと抽出できの?って思いませんか?
しかも、コーヒーの粉は紅茶の茶葉より細かくて、フィルターの目を通り抜けてしまいそうですよね?
ハリオのティープレスポットのフィルターを替えてみた
プレス式のフルターは、ほとんどが昔から金属製で金網とバネのコンビ製です。
もちろん、このままコーヒープレスとして使用しても問題ないのですが、何しろ洗う時に網の目にいろいろ引っかかって面倒だと思っていました。
耐熱ガラス器のメーカー「ハリオ」のホームページで、シリコン製のフィルターを発見。
手持ちのティープレスポットにサイズが合ったため、買い替えてみました。
フィルターの構造は、シリコン製のほうがシンプルで洗いやすさが、一目瞭然ですね。
金属製は、茶渋が付きやすく見た目も残念・・・
さっそく、シリコン製のフィルターに付け替えてみましたよ。
外側がシリコンで、メッシュ部分はナイロン製になっており、分解できる仕様が清潔に使えるポイント!
フィルターの付け替えは、蓋の中心にある棒がネジ式なのですぐに取り替えられます。
ただ、ハリオさんでは、直径63mm以外で、サイズのバリエーションがないので、手持ちのティープレスが合えばラッキーですね。
コーヒープレスの使い方と注ぎ方
プレス式でコーヒーを蒸れるのは、いたって簡単です。
コーヒー豆は、あまり細かいとうまくプレスできないので、フィルタードリップ式に使うくらいの粗さで問題ないでしょう。
1〜2杯用のポットでコーヒースケール1杯分でちょうどです。
挽いたコーヒー豆の粉を直接ポットにいれて、沸騰させたお湯を注ぎます。
そして、蓋をしてそのまま1〜2分くらい蒸らしから、蓋の棒を静かに押さえ込んで圧縮していくだけで完成です。
カップに注ぐ時は、紅茶でも同じですが、どうしても粉が少量入り込んでしますので、やっぱり茶漉しを使うことをおすすめすます。
プレス式ポットの洗う前に粉を取り出す方法
カップにすべて注いだあとに残ったコーヒーの粉はポットの底にへばり付いています。
捨てる時にスプーンで掻き出したりせず、少量の水を蛇口から注ぎながら茶漉しに粉を出しましょう。数回繰り返せばキレに粉が取り出せます。
プレス式ポットは茶漉しとセットで活用すれば、スマートに使えるのでこの一手間を侮るべからず・・・
フレンチプレスで蒸れたコーヒーの味
結局のところ、フレンチプレスでコーヒーを蒸らして美味しいの?
こだわりのあるコーヒー党ならドリップの蒸れ方にテクニックを集中させたいとことでしょう。
フレンチプレスの手軽さは、なんだか手抜きなんじゃないの?って思いたくなりますよね。
コーヒーは、世界各国でさまざまな蒸らし方があり、それぞれに違った味わいを楽しむものだと思えばなんともありません。
単純な構造のフレンチプレスは、バリスタがコーヒー豆のテイスティングに利用するらしく、コーヒー豆の味がダイレクトに伝わってくるのが、最大の魅力になります。
短時間で抽出されるフレンチプレスコーヒーは、コーヒー豆をストレートに味わいたいときにおすすめです。